暖かくなってきて就活シーズン。
街中には真新しいスーツに身を包んだ就活生が増えてきましたね。
今回は、私が過去に人事採用担当者だった経験から「面接ではどんな事を聞いていたのか?」「どんな採用基準でWEBデザイナーを会社へ推したのか?」をまとめていきます。
一般的な事柄やネット上でも多数の情報がありますが、一つの参考になれば。
未経験であってもポートフォリオサイトを制作しよう
私は制作会社のWEBディレクターと、商品開発をしているメーカーのWEB部門責任者と2つしか経験がありませんが、どちらも採用担当として面接には同席してあれこれと応募者の方々へ質問を投げていました。
その中で驚いたのは志望動機として「私は御社のWEBデザイナーとして働きたいです!」と書かれていたのに何も作品がない、と言う状態の人がチラホラと居た事。
求人媒体などを使って応募者を募っていたのですが、ポートフォリオがない人はそれだけで私は選考基準から外していました。
なぜなら、仕事に対する判断基準が何も見えないから。
これに尽きます。
レンタルサーバーは月に数百円。ドメインも年間数百円から取得できますし、どんなに日頃忙しくても実績は応募時には提示して欲しいです。
ポートフォリオサイトを私たちは見て、どんなhtmlソースコードで書いているか?デザインはどうか?UIはどうか?等をざっと判断していました。
※ここではデザインやhtmlソースコードの出来は問いません。要はどれだけご自分の作ったものを完成まで持っていけるか、どんな事が出来そうかどうかを見るのです。
面接をする企業の採用担当者も、面接をされる側の就職活動中の方も両者とも貴重な時間を使って一緒に働いて行ける人を探しているわけです。
ですので、言葉ではなく行動でどんな事をしてきたのかを示すために、ポートフォリオサイトを提示するのは必須と言えるでしょう。
面接時の服装はその会社にあった基準を心がけよう
これは応募者の方の個性にもよりますが、ある程度TPOは意識された方が良いと思います。
書類選考を通過した後の面接で、非常に派手な私服ファッションで登場する方も今まで何度か遭遇しました。
勿論、WEBデザイナー≒デザイナーでもあるわけなので、ファッションもアピールポイントの一部として個性的な服装を心がけているのも理解出来ます。
・・・が、会社組織として働く正社員の場合は個性的すぎる見た目は「協調性がなさそうだなぁ」と言うイメージを持ってしまいました。
同じ組織で同僚として働く可能性があるわけなので、偏見かもしれませんがやはり最初の面接くらいはスーツで来てくれる人の方が話しやすい印象でした。
例えば誰もが認めるくらいの実力や実績がある方であれば個性的なファッションをしていても、それを含めて「凄い!」と思われるかもしません。
しかし、私が面接をされた方は特に実力があるわけではないのに、どうもその辺りを勘違いしておられる方が多数いました。
「個性が出せないなんてつまらない!」と思われる方も居るかもしれませんが、やはり無難な格好で面接に望まれた方が採用される可能性は高くなると思います。
クリエイティブがメインの制作会社や個性的な企画を日頃行っている代理店などでは逆に私服の方が好印象なケースもあるようでが、そこは志望される企業によってケースバイケースなので、事前の情報収集が大事と言えます。
(そうした情報収集すら気にならないような大物タイプの人は案外どんな格好でもすんなり入社出来そうですが、一握りでしょうね)
WEBデザイナーの面接時によく聞いていた質問
ポートフォリオサイトを作っての書類選考、面接での服装以外に、面接時の受け答えがあります。
なぜその会社を希望されたのかを聞く志望動機や、学生時代や前職にどんな事をされたいのか、入社したらどんなことをしたいのか、あたりが定番の質問だと思います。
当たり前ですがこれらの回答では100%完全な回答などありません。
質問をする人事担当者は応募者の方の人柄やキャラクター、受け答えの反応を見ているのです。
私がよく聞いていた質問としては「この仕事で担当したのはどの領域ですか?」「この仕事は何日程で完成しましたか?」と言うものがありました。
前の質問ではWEBデザイナーとしてデザインだけ担当をしていたのか、それ以上にWEBディレクターとして営業的な視点も持ち合わせているのかを確認し、今の会社に必要なポジションの人材とマッチするか見ていました。
例えば、デザイン以外にコーディング、調査、マーケティング、SNSアプリが詳しいなどの情報がそろってくれば、もし採用となって一緒に働く際にどんな風に仕事が出来るかが具体的にイメージしやすくなってくるので、受け答えが出来る方が好感度は上がりましたね。
後の質問ではどれくらいのスピード感で業務を進める事が出来るのか目安として考えていました。
制作会社であってもメーカーであってもWEBデザイナー募集の求人を出すと言う事は人手が足りないわけです。
ひとつひとつ丁寧に時間を掛けて良いホームページを作る方なのか、それともパパッと素早く手を動かして業務が出来る方なのか、と言う見極めが大事でした。
どちらが良いのかは採用をされる企業の判断によって異なりますが、あまりに手が遅すぎる方ですと日進月歩なWEB業界では直ぐに採用されるのは難しいとは思います。
と、採用基準としていた点を幾つかご紹介しました。
WEBデザイナーを目指す方々のご参考になれば幸いです。