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フリーランス第2期: パートナー企業のWeb部門として

フリーランス第2期: パートナー企業のWeb部門として

UPDATE2015.12.12

社会人学校でWebデザインを学び、就職はせずフリーランスで活動する際、クリエイティブ集団に所属。その集団を離れて改めてフリーランスで活動を始めました。その時に経験したことをご紹介いたします。

未経験の新米Webデザイナーとして、クリエイティブ集団に所属していた時の記事は、「フリーランス第1期:クリエイティブ集団としての新米Webデザイナー時代」を参照ください。

一番やりたくなかったECサイト運営にやりがいを持つ

クリエイティブ集団に所属していた時、ECサイトの制作を依頼された方とWeb部門のパートナー的存在として多くに仕事に携わっていました。

サーバートラブルでECサイトが消え、別サーバーで運用するか考えていた時、ECサイトのWebサービス「MakeShop」でもオンラインショップを開設されているとのことでした。ただし、閉店状態で。

改めてMakeShopを使って、ECサイトをオープンすることが始まります。デザインカスタマイズもかなり幅広くすることができましたので、EC-CUBEのデザインをうまく転用することができました。

それからは、商品撮影や画像加工、商品情報のデータ化・管理、商品の公開、ECサイトの管理を任せてもらえるまでになりました。受注処理は、先方が行う形で役割分担をしていました。情報・データ管理は、SE時代の経験が生き、上手くまとめることができました。

商品撮影では、デジタルカメラを使って撮影、Photoshopで加工しました。Webデザインとは違うスキル、視点を勉強することができました。どう撮影し、どう仕上げれば商品の良さが伝わるのか。

サイトにアップされた写真を見ていただいた方から、ECサイト制作の依頼を受けることもありました。より写真撮影スキルを高めたいと、一時期写真学校にも通っていました。まさかWebデザイナーをやりながら、写真撮影をするなど当初考えてもいませんでした。

ショップの注文数、サイトへのアクセス数が増えていくことで、だんだんECサイト運営にやりがいを持つようになりました。もっと良くしたい気持ちが高くなっていました。特集企画ページの作成やメルマガ、ブログ、SNSなどのアクセスが増えるような運用提案などもさせてもらいました。また、先方のスタッフさん向けにブログの書き方を教えたり、SNSやDM、フライヤー、店舗のポップ作成のための画像ソフトの使い方を教えることもありました。

時には、期間限定のイベント店舗の搬入をお手伝いしたりと、オンラインとオフラインも少し経験させていただきました。また、先方の取引先とのWeb商品の窓口を担当させてもらい、普通のWebデザイナーとは違ったことも経験しました。

Webデザイナーだから、仕事はWebサイトのデザインをしてコーディング、そして納品して終わりというイメージが強くありました。しかし、Webデザイナーと言ってもシステム寄りの仕事もあれば、Webから離れた仕事をすることもあります。以上のことからWebデザイナーは、置かれた環境によって仕事の幅が変わってくると思います。

教える立場になってみて

前段でも少し触れましたが、ただサイトの運用管理だけでなく、スタッフさんのスキルアップを目的として、PCスキルを教える機会もありました。Photoshopで画像加工ができることを目標です。店舗のポップやフライヤー作りをやりたいという先方の意向もあり。

ここでも、まさか私が人に何かを教えるとも思ってもいませんでした。社会人学校で学び、その後は独学であり、そんな自分が教えられるのか不安がありました。
本屋さんに売っている教科書は使いませんでした。個別指導でしたので、独自の訓練用テキストを作りました。初めて画像ソフトを触る人には、市販の本はとっつきにくいと思ったからです。用語の解説があっても、その解説の中にわからない用語があったり。私も市販の本で挫折したことがあるので、そうなってほしくなかったのです。

まずは基礎の基礎をかみ砕いて、実践してもらいました。成長スピードに差はありましたが、目標スキルの習得は達成してもらえました。その後、市販の本を読んでもらっても、つまづくことはなかったようです。

教える仕事をして、どう伝えたら理解してもらえるか、伝え方を学ぶことができました。これは教えるということだけでなく、クライアントへの説明の際にもわかりやすく説明するにはどうしたら良いか、たいへん勉強になる機会でした。

パートナー経由で仕事の紹介

特定のパートナーとある程度長く、時には深く関わらせてもらっていると、パートナー経由で仕事を紹介していただくことがあります。信頼関係が築かれているからこそかもしれませんが。

当時、ポートフォリオは持っておらず、実際に運用しているECサイトやWebサイト、ブログが自分のポートフォリオとなっていました。営業先で、誰が管理しているのかと問い合わせを受けると、私を紹介してくださったりしました。新規サイト構築の数は多くありませんが、長く深く関わらせてもらっています。

Webをやりたいが、案外できない人が多い

誤解を恐れずに言えば、Webデザイン制作会社に頼まず、自分たちでWebサイトやECサイトを作りたいと思っている人が多くいます。制作会社やフリーランスWebデザイナーに依頼しても当然費用はかかります。Webに詳しくないゆえに、つけ込まれることを恐れています。私も実際、そう言われたこともあります。

しかし、クライアントのやりたいことを親身になって、丁寧に説明し実現していくことも大事になってきます。費用をかけたくない、デザインも自分たちで変えたい、ブログ一体のサイトにしたいなどなど。

昨今は、レンタルサーバーを用意せずとも無料でWebサイトが作れたり、ECサイトも簡単に作ることもできます。そういったものを提案して手を加える必要があれば手伝って仕上げたりと、形は違えどこれもWebデザインの一つだと思っています。

今後はより簡単に無料で誰でもWebサイトが作れてしまう時代になります。その時、ただWebサイトが作れるだけでなく、作った後はどのようにしていくのかを考えて提案できるようにしておく必要があります。マーケティング知識も踏まつつ、時代に合わせたWebサイト提案ができるようになる必要があると思っています。

この記事を書いた人

水島一輝
昼はWebデザイナー・夜は作家
SF(スモールファンタジー物語)を書くことが使命
一文物語作家

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