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長時間労働是正・残業禁止のためにWEBデザイナーはスキルアップ出来ていますか?

世間ではブラック企業が問題となり「働き方改革」を政府が推進したりと、今や企業の大小を問わず長時間労働の是正とそのための対策は急務となっています。

では、果たして長時間労働がなくなる職場とはどのようなものなのでしょうか?
実際に「残業禁止」「長時間労働禁止」と言うIT系の企業に数ヶ月ジョインして働いてみた自分の経験をまとめていきます。

WEB制作会社における「長時間労働」是正の心得

「残業禁止」「長時間労働禁止」と聞いて、その企業に対してどんなイメージを持つでしょうか?

  • 社員のプライベートの時間確保を考えていてくれる素晴らしい企業だ!
  • 長時間労働、ブラック企業には断固反対!
  • 残業代が出なくなるので正直家計の状況的にマズイ

…などなど、色々な考え方を持たれる事でしょう。

しかし、デザイン業やクリエイティブな職種であればあるほど、空いた時間で脳みそからひねり出して制作をする事が多いため(イラストレーターやデザイナーの職種的にその作業がつらいが、ある意味楽しいとも言える)、正直制作会社や開発会社ではなかなか難しいのが現状と言えるでしょう。

この制作会社あるある、を克服するための一つの方策としては「コスト意識」を持つことが重要と言えます。
予算が「1000万円」の仕事であれば、1000万円分の労力を。
予算が「10万円の」の仕事であれば、当然10万円分の労力を掛けて制作をする、と言うシンプルなものです。

つまり、作りだしたら細部にまでこだわって制作をすると言うのは、「長時間労働」を改善するためにはNGとも言えます。
この「コスト意識」はつまり、「時給」「人月単位での稼働時間」と考えても良いかもしれません。

しかし、いくら会社の社長や上司が「長時間労働禁止宣言」をしたところで、働いている従業員の意識やスキルによっては、達成をすることが非常に難しいと言えます。

誰もが早く仕事を上がり、尚且つ余暇も楽しめる、そんな理想的な職場を実践するためには何故従業員個人のスキルが重要となってくるのでしょうか?

残業禁止と言う事は個人のスキルが求められる

今までは「上から言われたことだけ対応をする」と言う指示待ちの働き方をしていた会社員の方々も居る事でしょう。
しかし、長時間労働を是正し続けブラック企業が滅び去ると、限られた時間で企業は収益を上げなければなりません。
では限られた時間でどうやって会社の成長率を上げていくのか?率先して自ら動いて会社を引っ張っていくスーパーマンのような人が一つの理想となるでしょう。
そうなると必然的に「自分から動かない社員は使えない指示待ちの人は要らない」とばかりに、切り捨てられていく未来が容易に想像できます。

別に「だからブラック企業は必要悪なんだ!廃止反対!」と主張したいわけではありません。
個々人がスキルアップをし、より成長力を高めるための努力が今以上に必要になってくると言いたいわけです。

ざっくり流れをみるとこんな感じでしょうか。

長時間労働是正

少ない時間で成長率を上げる必要がある

無駄を省いて効率化をしていく

スキルのない人、率先して動けない人は会社のお荷物になる

実際に「残業禁止だった」会社の例

想像や仮定だけでは誰でも出来るため今一つ具体性がないかもしれません。
そこで、私が体験した「残業禁止」会社で働いてみて感じたことをまとめてみました。

  • 「残業禁止」なので、業務時間内に仕事を終わらせるため、基本業務以外の会話はほぼナシ
  • もし仕事が余ってしまっても自宅持ち帰り禁止
  • そのため、スケジュールの事前把握と関係者・クライアントへの根回しが超重要となる
  • 会議は議題と時間をあらかじめ決めて30分、多くて1時間
  • 分単位で誰が何をしていたか全員が分かるシステムを採用
  • 常に時間との戦い、緊張感がある

いかがでしょうか?
結構シビアで刺激的な仕事とも言えます。
ダラダラと一日中何もしない日はほぼ存在しません。
朝の定時から終業時間まで緊張感をもってノンストップで仕事を終わらせるために全員が真剣に業務に取り組んでいました。

…さて、あなたは「残業完全禁止」のガチガチの会社と「残業はOK」のユルイ会社とどちらで働きたいでしょうか?
ここまで究極の二択には当然ならないと思いますが、今後日本の企業はこぞって「残業禁止」「長時間労働是正」を訴えていきます。
自分で率先して責任をもって個人の仕事をコントロール出来るように、今からスキルアップや対人関係を構築していく事が大事だと思います。

そうしないと、「残業禁止」によってある意味ストレスを抱えてしまう事になりかねませんので…。

取引先との関係が重要

さて、「残業禁止」「長時間労働禁止」を実施するには今まで話していた社内だけでなく、取引先との関係性が非常に重要となってきます。
取引先からのリリース直前での無茶な仕様変更、スケジュールの前倒し、必要な素材や連絡の遅延、今まで決まっていたことが鶴の一声で突然ひっくり返る…などなど、落とし穴は至る所に空いています。

もしあなたが所属する会社、もしくは自分が経営している会社で「残業禁止」「長時間労働禁止」を行うのであれば、上記のような状況では到底実現は不可能です。
案件開始前にクライアントに「こちらは時間内でしか絶対に作業をしない」と伝達をし、更にはそこまで踏み込んだ契約書を巻き、尚且つ日々の業務でも早め早めで動き続ける事が大事です。
クライアントからの「途中での仕様変更」「追加での依頼」を避けるためには、「〇〇は最初の契約書(見積書)では書いていない初めて聞いた内容ですので、対応をするとしたら〇〇日納期がズレますが良いですか?」と強気な発言を請負側・受託側が言えるようにならないとなりません。

つまり「取引先に理解」をしてもらい、業界全体を変えていく必要があるとも言えます。
もっと言えば「平気で無茶ぶりを要求する悪質なクライアント」は徹底して排除する事も大事になってきます。

そうしないと、ただ単に「残業禁止」と言う建前が出来ただけで、納期を守るために平気で皆が自宅に仕事を持ち帰り結果「長時間労働」が恒常化、更には無茶ぶりに対応をするために、細部が粗くなり最悪炎上をするようなデスマーチ案件が大量に出てくることになりますので。

デザイン・広告代理店・システムエンジニア等の職種は、ある意味職人的な技術職でもあったりするため、なかなか長時間労働の是正まで結びついていないのが現状です。
また、一般的な日本企業も「無駄な会議」が多い等、効率化されていない面が多々ありました。
今は「残業禁止」「長時間労働禁止」がスタンダードとなっていく変革期だと思いますので、私たち労働者も新しい波にのみこまれないよう、日々の行動が大事になってきますね。

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